カテゴリ>>仏像のお話
30年来の恋人、 「九面観音」さんです。 (法隆寺)
本物の仏像はみな 生きています 。
小学生だった頃から、最初にお会いしたその瞬間に魅入られてしまった仏像が、何体もあります。
人生のその時々に、またお会いし、こころでお話しをします。
なかでも、法隆寺の九面観音さんは、私の憧憬です。
この像は、頭上面以外は耳飾り・胸飾り・瓔珞(ようらく)などの装身具、天衣、右手に執る数珠や左手に捧げ持つ水瓶を含めて足下の蓮華までの、すべてを白檀の一木から彫り出している。各部分はあくまで細緻に丹念にに彫られ、白檀像の特性をいかんなく発揮している。鼻筋が通り、瞳の奥に強い意志を秘めた若々しい表情は、中国初唐から盛唐にかかる頃の石彫作品と似たところがあり、その制作時期をほぼ七世紀後半ととらえることができる。
中国から請来された檀像の代表的作品です。 像高 37.6cm。 国宝。



コメント&トラックバック