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法隆寺宮大工 故 西岡常一棟梁のお墓をお参りしました。
法隆寺宮大工 西岡常一棟梁は、1908年(明治41年)9月4日に生まれ、1995(平成7年)4月11日に88歳で他界されました。
私は中学生の頃に西岡棟梁の存在を知りました。法隆寺金堂の復元に関わる、建築学者との木についての論争はあまりにも有名ですが。薬師寺の東塔や伽藍の再建に、棟梁として全知全能を傾け、取り組まれた姿に深く感動し、尊敬しています。
直接お会いした事などとてもなかったので、一度墓参をと願っていました。
この度、西岡棟梁の直弟子で鵤(いかるが)工舎の小川三夫棟梁の親切な計らいで、初めてお参りすることができました。
戒名は「光棟院常念大居士」です。
木に生き、木を生かす。心よりご冥福をお祈りし、しっかりと我が身を引き締めました。
平成13年にお亡くなりになった奥さんとの二人墓です。
墓地からは右前方に、法隆寺大宝蔵院の金色に輝く宝珠を望むことができました。
今回、突然の訪問にも拘わらず、わざわざ斑鳩町役場まで迎えに来てくれて
墓地までご案内してくださった、鵤(いかるが)工舎の工匠 前田世貴さんです。
素朴で温かなお人柄と、感じ入りました。
本当にありがとうございました。
なお、お墓の写真を撮らさせて頂いたこと、故人にお赦しを請うてまいりました。